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次の日は休日で、夕方から私の家で鍋をすることになった。
メンバーは芽依と小春と耀司と私。
言い出したのは耀司である。
鍋が食べたいのだが準備が面倒臭いという理由だ。
孝平も誘ってみたが、芽依が苦手らしく断られた。
芽依が苦手だと言う人などなかなか珍しい。
実は私も苦手だが。
彼は危ない、何故か本能的にそう思っていたのである。
その時電話が鳴った。
『もしもし、北条?』
耳元で聞こえる、芽依の柔らかい声。
決して嫌いなわけではない。
「なに?」
内容は、鍋の材料のことだった。
耀司はきっと、いや絶対、材料など買ってはいないだろうから
買いに行かなくては、というものだった。
私は下準備があるから小春と行ってほしい、と告げた。
実は下準備なんてものはすぐにできるのだが、
二人の邪魔をしてはいけないと気を使ったのだ。
いつもの柔らかい声だった。
『北条と、行きたいんだけど。』
私は一瞬ドキッとしたが、
電話の相手が芽依であることを思い出し、冷静になった。
「私と行きたい、といいますと?」
『話があるんだよね。』
「告白以外なら。」
『ばっかじゃないの。』
芽依はおかしそうに笑って、
じゃあ、と言って電話を切った。
それしにても話とは何なのだろうか。
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