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そういうことがあったから、
彼は愛情に対して何か歪んだものを抱いているのではないか、
私は勝手にそう思っている。
そんなことを考えていると、いつの間にか寝てしまっていた。
目が覚めたのは夜の八時前。
インターホンの音で目が覚めた。
てっきり耀司だと思った。
しかしドアの前に立っていたのは、綺麗な女性だった。
どうみても、大人、の女性だった。
とても綺麗な人だ。
そして瞬時に、ああ、そうか、とも思った。
「あら、私、間違えちゃったみたい、あ、お隣さん、ごめんなさいね。」
上品な喋り方ではあったが、
少し焦っている様子で可愛らしかった。
もう一度謝って会釈をすると、
隣の部屋、耀司の家のインターホンを押した。
すぐに耀司の声がした。
生き生きとした声だった。
鼓動が早くなる。
息が苦しい。
一度だけ耀司に聞いた、耀司の恋人、朝美さん。
これが耀司の愛の対象。
愛が足りていると思った理由。
少し照れながら彼女のことを話す耀司は、
確かに愛を知っていた。
しかし私は何故か嫌な予感がしたのだ。
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