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第十五話




スーパーはかなり賑わっていた。
どうやらもうすぐタイムセールが始まるらしい。

「小春が妬くんじゃない?」

私は芽依にそう言った。
彼はそんなことはどうでもいい、というような言い方で答えた。

「はは、そうかもね、けどあいつはさ、」

後半は周りの声でかき消されてしまった。
タイムセールが始まったらしい。

少し気になったが、先ほどの様子では
どうもこの話題は彼の望むところの話ではないようだ。
私は聞き返すことをやめた。

「話ってなに。」

周りの声にかき消されないよう、
大きめの声で言ってみる。

「出てからにしよう。」

そう言ってゆっくりとレジのほうへ向かった。
芽依の香水がほのかに香った。
いい匂いだった。



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