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第十二話




そして次の日だった。
突然、父が帰ってきたのだ。
土下座をして何度も何度も謝った。

「ほらね、やっぱり。」

満足気に笑って、母はあっさり父を許した。
そして幸せな家庭を「一時的に」取り戻したのだった。

何日か経ったある日、
父は耀司にこっそり地図と鍵を渡した。
お金のことは父の両親が何とかするからと言って
家から一方的に追い出された。
母は何も言ってくれはしなかったのだろうか。

その時は自分が邪魔だっただけなのだろうと思っていたが、
後日すぐに理由がわかった。

父と母が心中した。

父は耀司に同情したのだろうか、
それとも罪悪感か、それとも―・・・。

しかし耀司はその知らせを聞いても特に何も思わなかった。

ただ耀司の中で何かが壊れたまま、
修復されることはなかった。



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