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「真琴って、優しいよね。」
あまりにも予想外な発言に、
飲んでいたお茶を吹きだしそうになった。
「いきなり何。気持ち悪い。」
冷静に言ってみた。気持ち悪かったのは本当だ。
そんなことを言う男ではない。
「本当のことなのに。」
嘘を言うような男ではないこともまた、わかっていた。
彼はむすっとしている。
子どものように拗ねる彼はなかなか可愛かった。
「ごめんごめん、まあ、じゃあ、帰ります。」
お茶を飲み干して、笑いながら言った。
しかし彼は信じられない言葉を発した。
「俺が寝るまで居て。」
「はあ?」
これには驚かされた。まぬけな声が出てしまった。
「それも隣人だからなわけ。」
さすがの私も敵意をむき出しにしてみる。
もう深夜二時をまわっているし、
早く寝なければ明日の授業に差し支える。
「真琴だからなわけ。」
それは決定的である。
私は知っている。
結局彼が寝たのは三時頃で、
次の日の目覚めが最悪だったのは言うまでも無い。
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