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第七話




放課後になり、私と耀司はいつもどおり一緒に帰った。

耀司は人気らしく、王子とかなんとか言われている。
だから私の友人はみんな私を羨ましがる。
一緒に帰るというだけではないか。

どこがいいのかと尋ねると、
大体がまずは顔だと答える。

だからあんたたちは相手にされないんだろうね、
なんて言えないけど。

雨はすでに止んでいたが、アスファルトに嫌な匂いが残っていた。

「あ、紅。」

耀司は一羽のカラスを見上げてそう言った。
少年のような目をしていた。

残念ながら私にはほかのどのカラスとも同じに見えた。

「私も話してみたいな。」

そう言うと耀司は、今度言ってみてやる、と偉そうに言った。
紅のことがとても誇らしいようだ。

家に着いて、耀司がどうして今日わざわざ私に
あんなことを言ったのか考えた。
芽依と小春を見る冷たい目と何か関係があるのだろうか。

そして何が足りないというのだろう。

私はとっさに「愛」なんじゃないかと思ったが、
耀司は愛なら足りているはずなのだった。



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